資産除去債務の会計基準

資産除去債務の会計基準

今年の3月31日に、企業会計基準委員会が
「資産除去債務の会計基準」を公表しました。

http://www.asb.or.jp/html/documents/accounting_standards/

不動産を保有する会社(SPCを含みます)に関係あることは
不動産に、アスベストがある場合の除去費用、PCBの除去費用
土壌汚染の除去費用について、将来たとえば5年後に
除去する場合、その除去費用の現在価値を、現時点の
債務(損益計算書上では、損失)として計上することとなりました。

この会計基準の導入時期は、2010年4月1日以降に開始する事業年度
からとなっています。

通常、不動産証券化では、アスベスト、PCB、土壌汚染などが
あれば、証券化対象不動産から除外されるので、この会計基準を
適用されることは、まずないものと思います。

しかし、一般事業会社では、このような有害物質を含む不動産を
保有する可能性は、あるかと思います。
従来は、このような資産除去債務の計上については
各社バラバラでありましたが、今回の会計基準の適用により
一定の方向に収束するものと思われます。

また、これだけではなく、今後は、投資不動産の時価評価などの
会計基準の変更もありますので、不動産を保有する企業にとっては
リスク要因について、今まで以上に配慮する必要性が
高まっていることは間違いないと思います。

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