サブプライム問題
昨年夏にアメリカで発生したサブプライム
問題は、日本の証券化ビジネスにも
大きな影響を与えていることは
ご存じのとおりです。
昨年と比べた場合、証券化のレンダーに
外資系金融機関が、多く参加していましたが
今年になれば、軒並み外資系金融機関が
撤退、縮小しています。
この要因として、外資系金融機関は
不動産証券化に伴って実行したノンリコースローンを
更に証券化(債権の証券化)によって
資金化して、投資効率を上げるという
ビジネスモデルであったが、ノンリーコースローンを
証券化する市場がなくなって、
従来の投資効率を上げるビジネスモデルが
崩壊したことが、言われています。
私どもの事務所で扱っているSPCの
債権が、過去に更に証券化されたことが
ありましたが、しばらくは、このようなことは
ないのでしょう。
邦銀は、サブプライム問題で、大きな痛手を
受けていないので、外資系金融機関のような
ことにはなっていません。
といっても、外資系金融機関の撤退分を
すべて邦銀で埋めることはできないでしょうから
証券化ビジネス全体としては、今年度末は
昨年度末のようには、いかないことは
間違いありません。