簡易な不動産証券化スキーム
不動産証券化(私募ファンド)の
スキームでは、GK-TKスキーム
といって、合同会社(GK)が
信託受益権化した不動産を保有し
GKに対して、匿名組合出資(TK)を
行うスキームが一般的である。
このようなスキームが取られる
要因には、いくつかある。
① 不動産を担保として、TK出資を
受ける場合、不動産特定共同事業法の
適用がある。これを適用されないため
信託受益権化する。
(信託受益権化した不動産を担保とする場合
不動産特定共同事業法の適用は受けない。
② TMKの場合、資産流動化計画の作成や
特定社債1億円以上の発行など、手間や
制限がある。財務局への届出も、
TMKスキームを避ける要因の一つである。
また、信託受益権を利用したGK-TKスキームでは
通常、投資運用業もしくは助言業の免許を持つ
AM会社の介在が必要である。
このように、不動産証券化スキームでは
信託銀行(信託会社)やAM会社の介在が
不可欠なため、コストアップの要因となっている。
そのため、不動産証券化が、少し手の届かない
ものになってしまった面は、否めない。
そこで、もっと簡単に、極端に言えば、信託や
AM会社不要の証券化スキームは構築出来ないものか
と思うこともある。
証券化スキームだから出来る、
① 倒産隔離
② 資金の透明性
などは、信託銀行や、AM会社がなくても
実現できるものばかりです。
簡易な不動産証券化スキームについて
私の頭の中には、出来ていますが
いずれご紹介したいと思います。