7月 2010アーカイブ

日本と外国の教育事情

この連休の間に、海外での小学生と
その親とお話しする機会があったので
日本と海外との教育の違いについて
触れてみたいと思います。
 
日本では、私が子供の頃から
中学、高校、大学ともに入学するには
試験を行い、その点数で大半が決まり
ました。この方法は、今も変わりは
ありません。先週末に会った海外での
大学等への入学基準は、単純に
ペーパーテストで点数が高いだけでは
いけません。
 
例えば、生徒会で会長を長年勤めるなどの
リーダーシップ、奉仕活動を長年続ける
などの社会貢献などをしつつ、かつ
ペーパーテストでも高得点を取る人が
有名大学に進学できるシステムに
なっています。つまり人間性を
問われる仕組みになっています。
 
私が受験した会計士試験や
不動産鑑定士試験などの国家試験には
このような制度は、なじまないかもしれませんが
学校に進学の際に、このようなことを
考慮することは、良いことだと
思います。
 
日本全体を見渡して、リーダーシップに
優れた人が少ないような気がして
なりません。

日本の空洞化

先日、NECが日本国内にある
間接部門を、中国に移転する旨の
新聞記事がありました。
日本を代表するグローバル企業は
世界中で、間接費が経済的
(人件費が安い、オフィス賃料が安い
 一定レベルの人材がいる、治安に
不安がないなど)な場所に
間接部門を集約する傾向にあります。
 
海外のグローバル企業では
このようなことは、当たり前のように
行われています。
 
不動産業は、実体経済の影のような
ものという人がいます。
つまり、実態経済が拡大している
局面では、その影である不動産業も
拡大しますが、実体経済が、
縮小すれば、影である不動産業も
縮小していきます。
 
グローバル企業の間接部門まで
海外への移転は、日本の不動産業にも
中長期的には、大きな影響を
及ぼすことと思います。
 
世界基準で見ても、日本が魅力ある
国になることが、不動産業の反映にも
大きく影響を及ぼすのでは
ないでしょうか。

環境債務

資産除去債務の計上により
本社事務所等の撤去費用見込額
アスベスト除去費用、PCB除却費用等を
計上した企業が、多くありました。
 
この資産除去債務会計は
国際会計基準の影響を大きく
受けている会計基準です。
 
資産除去債務会計で、深く
関係するキーワードが「環境」です。
つまり、環境保護のための法的規制は
以前よりも、厳しくなっており
今後も、厳しくなることは、間違い
ないことでしょう。
厳しくなれば、不動産を保有する企業の
経済的負担は大きくなることに
違いありません。
つまり、資産除去債務会計が
適用されるケースが増えるに
違いありません。
 
最近では、建設リサイクル法が
自社ビルの解体時に出る廃材の
リサイクルコストを、資産除去債務に
計上すべきか問題となっています。
 
今後、スクラップアンドビルドで
スクラップのケースが増えてくるかと
思いますが、アズベストの他に
資産除去債務や経済的な負担が
増えることが見込まれます。