地方公共団体の不動産証券化
不動産証券化ビジネスは、多様な資金調達方法として
拡大を続けておりますが、最近では、市町村が
保有土地を有効活用するため、証券化スキームを
利用するケースも出ております。
大阪府内では、豊中市が、保有する土地を
証券化スキームを利用するが進行中です。
これは、豊中市保有地に 中学生向けの
給食施設を建設するというものです。
給食施設の特徴として
①安定的に設備の利用がある
②一方で、土・日・祝、夏休み 冬休み 春休みなど
利用しない日も多い
そのため給食施設を、学校給食だけでなく
例えば、病院や宿泊施設への食事の提供も
可能としております。
こちらの投資スキームでは、豊中市が
長期的に給食施設の利用契約(事業用定期借地
契約のようなもの)を締結し、一部 匿名組合
出資をして、給食事業者が生み出す利益の
一部を配当として受け取ることを想定しています。
事業参加する民間事業者の営利意欲を持たせる
とともに、豊中市も 獲得する利益の一部を
受取るスキームです。
地方公共団体では、このようなスキームは
少ないと思いますが、今後、地方財政も
厳しくなることが予想されることから
有効な資産活用から、証券化スキームの
利用拡大も予想されます。
市有地の不動産証券化を活用した中学校給食提供事業者誘致事業の公募型プロポーザルの実施について 豊中市 (city.toyonaka.osaka.jp)