5月 2011アーカイブ

インバウンド案件

最近の不動産投資での
国内でエクイティ出資をするのは
日本銀行のみで、他にリスクを取る
出資者がいないことが、不動産市場の
停滞感をもたらせています。
 
大震災の影響により、危機管理や
リスク対策に、頭が一杯で、日本国内への
不動産投資に向く余裕がなくなって
いるのでしょう。
 
ところで、国が変わって、お隣の中国では
大変な金余り現象が起こっています。
その行き場のないお金が、日本の不動産投資に
興味を持っていることは、間違いありません。
 
中国から見て日本の魅力は、金利が低いこと
不動産の遵法性が高いことなどが、上げられます。
 
このように海外の資金で、日本国内への投資を
する案件をインバウンド案件といいます。
 
今後は、このような案件が増えることが予想されます。

石巻でのボランティア活動

先日、宮城県石巻市へ、復興支援の
ボランティア活動に参加してきました。
内容は、津波で自宅庭に流れてきた
ガレキの撤去作業(1日目)と
津波で、ヘドロの溜まった排水溝の
ヘドロ掻きだし作業(2日目)です。
 
ゴールデンウイークは、ボランティアの
希望者が多く、石巻では、追加受入を
断っていましたが、現地に行って感じたことは
復興支援のためにすべき、ガレキ撤去等の
作業は、いくらでもあるが、ボランティアセンター
の人員不足等で、ボランティア希望者を
さばききれないため、追加受入を断って
いたようです。
現地に行っての印象では、ガレキ撤去等の
作業だけでも、今から半年や1年程度
かかりそうです。
 
今回、石巻に行って、ボランティア活動を
しようと思った理由は、震災の被害を自分の
目で確かめて、そこで感じたことを家族や
事務所の従業員、仕事関係者に伝えたいと
気持ちが強くあったからです。
 
私のような関西人は、あまり東北地方には
縁がないことも多く、今まで東北を訪問したことは
旅行で1回と、出張で1回程度です。
石巻に訪れ、ガレキの撤去を終えた後、
そのご家庭の方から東北地方の言葉で、
前向きに生きていこうとされる言葉や、感謝の
言葉をもらうと、私たちも、私たちの生活を
前向きにそして、日々感謝の気持ちを持って
生きなければ、ならないと感じました。
 
石巻市だけが、被災したのではありませんが
そこで、私が見た光景は、テレビ等の報道で
見る時の印象とは全く異なるもので、
津波の威力の大きさ、爪痕の大きさに
ただ圧倒されるだけでした。
 
持ち主の分からない自動車がそこらへんにあり
ヘッドライト部分が下となって、倒立している自動車も
ありました。店舗の中に、どこかの自動車が
津波で流されて、入り込んでいたり
周辺一帯が、津波で流され、かろうじて
鉄筋等の2階建の建物だけが、残っている
地域もありました。
いずれにしても、今まで見たことのない
光景ばかりでした。
 
石巻では、商店も閉まっているところが
多くありました。全国規模のチェーン店では
他県からの支援も受けられるでしょうが、
個人の地元商店では、自力で復興することが
基本となることから、事業再開までには
様々な障害が予想されます。
 
私たちに出来ることは何だろうかと
思っている人は多いと思います。
農業、漁業、工業、商業そして
被災地の皆さんの生活に
震災は、大打撃を与えました。
復興支援に数十兆円要するとも
言われていますが、被災地を
単純に被災前の状況にすることが
復興支援ではないと思います。
 
復興支援に一定の目処が立つであろう
5年度、10年後の東北地方の状況を
予想して、復興支援を進めていなければ
ならないと思います。
そのため、5年度、10年後の東北地方の
グランドデザインを作ることが大切では
ないかと思っています。
そこ当りの発想を出す、優秀な政治家と
それを実行出来る実行力がある政治家の
出現が、待ち遠しく感じています。
 
被災地での活動状況の写真です。
 
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