12月 2012アーカイブ

メガソーラー資金調達方法

メガソーラー設備の資金調達方法には
いろいろな方法があります。
なかでも、プロジェクトファアイナンスで
資金調達をされたいと考えている企業が
多いようです。

資金が潤沢にあれば、手元資金や
コーポレートで調達した資金で、投資を
すれば良いのですが、当初多額の資金が
必要なメガソーラーの設備資金の
調達苦慮している企業も、多くあります。

プロジェクトファイナンスなら、プロジェクトに
事業性があれば、資金も調達できます。

メガソーラーの場合、全量買取制度で
向こう20年間の売電収入の予想は立てやすく
その確実性も、かなり高いものとなります。

とは、いうものの、設備認定を受け、電力会社と
特定契約(売電契約)を締結出来たからといって
売電収入が、100%確実に得られると決まった
わけではありません。

例えば、パネルの劣化、破損、紛失、
電気系統の故障、土地設置型の場合
地権者との権利関係など、ソーラービジネスを
安定的に続けるにあたって、阻害要因となるものも
いくつかあります。

それらの阻害要因に対する対策を立てていることが
プロジェクトファイアナンスで資金調達を
するための、条件の一つとなります。

来年3月までの設備認定期限

今年7月に始まった再生可能エネルギーの
買取価格42円で、電力会社と契約するには
来年3月までに、経済産業省に設備認定を
受け、電力会社との契約を締結しなければ
なりません。

その起源から逆算すると、今月末頃までに
経済産業省に申請を出さないと、来年3月には
間に合わないようです。

ですから、12月末が、42円の買取価格を
受けるための事実上の最終期限となって
きています。

経済産業省には、毎日多くの申請が
出され、その両もかなり膨大になってきている
ようです。

一方で、メガソーラーが多く設置された
ことから、パネルの価格も下落傾向で
初期投資も、少なくても可能となって
きています。
そういった意味では、今が投資効率の上では
最も良い時期かもしれません。

メガソーラー土地の鑑定評価

メガソーラー敷地は、広大な面積を
要することから、地価の安い山林や
農地などが使われることが多くあります。

メガソーラーの全量買取制度導入前では
ただ同然の価格でしか取引されており
ませんでしたが、この制度が導入されて
以来、メガソーラー最適地は、ソーラー
バブルといわれるように、高い価格で
取引されるようになっています。

では、不動産鑑定の角度から見て
ソーラーバブ価格で取引される
土地価格は、どのような価格とみるべきでしょうか?

再有効使用という観点からは
メガソーラー敷地として利用することが
もっとも価値が高いのであれば、
メガソーラー敷地としての利用が
最有効使用であり、それが正常価格とも
言えます。

一方で、ソーラーバブル価格はいつまでも
続くものではなく、これから数年間の
期間限定での価格となります。
つまり、全量買取価格が高めに設定される
残り2年半程度の期間に限定される
価格ということではあれば、正常価格とは
言い難い価格と言えます。

地方のメガソーラー敷地の所有者には
メガソーラー成金が現れているとも
聞きますますが、それも、ここ数年の
期間限定のことと思います。

電力全量買取の単価

今年7月から始まったクリーンエネルギーの
全量買取制度での、買取単価について
いろいろな視点から、意見が交わされております。

先駆者のドイツを引き合いに出して、割高な
買取価格は、消費者である企業や個人に
重い経済的負担を強いるだけで、適正な
価格に見直すべきとの考えがあります。

しかし、ドイツで全量買取制度が発足したのは
10年以上前で、最近になって制度の大幅な
見直しをすることになったのです。

日本では、まだ、制度発足から1年も経って
いないのに、制度が不備であるとかの
結論を出す材料は出揃っていないと
思います。

もちろん、先駆者の状況は、注意深く
見る必要はありますが、日本では、原発事故で
東北地方だけでなく、首都圏も相当の
打撃を受けたのです。

また、化石燃料を使用した発電は、環境コストを
加味すれば、決して安い発電方法ではありません。

ですから、クリーンエネルギーは、長期的には
コストは低い発電方法と思います。

各個人は、電気代の計算書を見て、毎月の
負担が増えると損をしたような気になりますが
長い目で見れば、決して高い費用ではないと
思うことも必要と思います。

企業経営とスピード感

企業経営が、うまくいっている
会社の特徴には、将来の見通しを
立てている。
その見通しに対して、適格な対策を
立てているなど、常に先を見通しての
企業運営をされています。

一方で、場当たり的な運営
将来ビジョンのない経営は
どうしても、打つ手が後手後手に
なってしまい、時代に立ち遅れてしまいます。

先駆的な経営をすれば、他の企業に
先だって、利益の出るエリアを
独占することが出来ますし、
また、経営のスピードを上げることで
もし、失敗をしても、そこからの
立ち直りのスピードが速くなります。

成功している企業は、それ以上に
いろいろ失敗もしています。
その失敗を無駄にせず、その経験を
生かして、次の成功につなげているのです。

企業経営では、成功している部分ばかりに
脚光が浴びて、失敗の部分は、あまり
よく見えませんが、実は
失敗の部分で、どのように対処するかで
企業の価値が変わります。