不動産価格の硬直性

不動産価格の硬直性

不動産と有価証券(上場株式をイメージ)を
比較した場合、似ているところと、異なる
ところがある。

まず、似ているところとしては、両者とも
価格は、需要と供給という市場によって
決まるというところである。また、市場について
誰も支配できず、アダムスミス(?)の
見えざる手によって、支配されているものである。
市場価格は、神のみぞ知るものなのである。

価格の下落または上昇トレンドは
人が決めるのではなく、見えざる手が
決めるものである。
不動産会社や有価証券運用会社は
このような市場原理に、従わなければなりません。

一方、両者の決定的な違いとしては
有価証券の場合、日々価格が変動し
その動きを知ることができるが
不動産の場合、その指標となるインデックス
(民間が公表するものを除きます。)が
整備されておらず、価格の変動を
日々知ることができないところにある。

一般には、地価公示や都道府県地価調査、路線価に
よって価格の変動をしることができても
いずれも1年に1回の公表のため、日々とまで
言わなくても、公表される価格と
実際取引される時点では、ズレが生じることは
避けられない。

このように不動産価格に、毎月ペースでも
公表される、インデックス(民間が公表する
インデックスは除きます。)がないことが、
不動産の取引価格に、市場実態を
反映するまで時間を要し、価格調整がスムーズに
進まないという弱点があります。

そのため、ある日突然、価格が暴落したり
下落トレンドが、長期に続いたりする
傾向があります。

この他に、不動産の場合、価格を決める
要因が複雑なため、単純に価格を比較する
ことが難しいところがあります。
これは、不動産と有価証券との根本的な
性質の違いなので、その差を埋めることは
難しいものと思います。

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