不動産鑑定士試験と公認会計士試験のちがい
昨日、東京で不動産鑑定士試験の
口頭試問を受けてきました。
かつて、公認会計士試験の
口述試験を平成9年に受けましたが
両者を比較して見たいと思います。
まず、試験の名称が、不動産鑑定士では
口頭試問、会計士では口述試験と
異なります。それぞれの試験の持つ意味が
異なるということでしょう。
次に合格率ですが、不動産鑑定士では
80%程度、会計士は98%(だったと記憶しています。)
です。不動産鑑定士の方が厳しいです。
試験官ですが、不動産鑑定士は、ベテランの
鑑定士のみだと思います。
諮問の内容が、実務修習期間に提出した
鑑定実務報告書に関することですから
鑑定士が担当することとなります。
会計士の場合は、ベテランの会計士のほか
大手企業の経理・財務責任者(公認会計士
資格保持者ではありません)や
大学の会計に関する先生などとバラエティに
富んでました。
試験を受ける時では、鑑定士の場合は
1回に3名の試験官が出てこられて、その部屋のみで
行われますが、会計士の場合は
たしか1部屋2名の試験官がいて、4部屋くらい
順番に回って行ったと思います。
試験全体の印象としては、会計士試験での
口述試験は、合格率が高いこともあり
セレモニー的なものがありますが、鑑定士
試験では、合格率が会計士よりも低いことも
あり受験生も、直前まで自分の提出した
報告書や関係資料を読み返す作業を
怠りなくするなど、試験であるというムードが
あります。
そういうこともあり、試験の雰囲気は、
鑑定士試験の方が、ピリピリしています。
私も、昨日は大変緊張しました。
鑑定士試験の口頭試問を受けられる方は
日本全国でも、今年は300名程度の
マイナーなお話でしたが、関係の方々には
参考になればと思います。