大阪方式 東京方式

大阪方式 東京方式

大阪と東京では、異なる習慣が
あります。
まずは、柔らかいところで、エスカレーター
での歩行位置です。
大阪では、通常、左側が歩行者側で
右側に、歩行しない人が乗ります。
一方、東京では、その逆で
右側が、歩行者側で、左側に
歩行しない人が乗ります。

これは、大阪ではエスカレーターが
広く普及した万博開催時期に
国際的なエスカレーターの歩行者側に
合わせて、左側歩行者になり
東京では、自動車の走行車線
追越車線に合わせて、右側が
歩行者側となったようです。
ちなみに、福岡や広島では
東京方式となっていました。

東京に出張をする時、新大阪駅では
左側通行が、東京駅に着けば
右側通行になるので、このことを
ご存知の方も多いと思います。

前置きが長くなりましたが、不動産
取引でも大阪方式と東京方式で
異なるケースがあります。
たとえば、賃貸用ビルの取引で
ビルの価格が8億円として、入居者
からの預り保証金が1億円ある場合
大阪方式で契約書を作成する場合
売買代金に預り保証金を控除した
7億円と表示して、保証金返還債務は
買主が無償で引き取る旨を記載します。

一方、東京方式では、売買代金は
8億円で預り保証金返還債務1億円を
控除した7億円を、代金決済額として
記載します。

どちらが、適切かと言えば、東京方式が
不動産取引の実態を、反映しているので
適切と思います。

ところ変われば、取引のやり方も
異なるものです。

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