2つのレベルがあるCREマネジメント

2つのレベルがあるCREマネジメント

CRE戦略ということばが
新聞紙上等で、よく目にしますが
CRE戦略というより、まずは
CREマネジメント、つまり不動産を
管理する体制を整備することが、
先決であると思います。

最近では、不動産市況の低迷により
単純な不動産取引が、難しくなって
おります。そのきっかけとして、
不動産会社がCRE戦略コンサルティングに
注力しているようにも思えます。

ただ、CREマネジメントには、
大きくわけて 2つのレベルがあるものと
思います。
1つ目は、不動産を購入、売却、賃借
賃貸、有効活用等の不動産を取引したり
建物を建設するなどの経営意思決定
レベルのCREマネジメント。

2つ目は、現在、保有又は利用している
不動産を、そのまま保有、利用し続けるが
収益を高めるための施策を打ち出したり
不動産保有や利用に伴うコストを削減して
不動産価値、ひいては企業価値を
高めていこうとする、オペレーション
レベルのCREマネジメント
があります。

当然のことながら、1つめの場合
大掛かりなこととなるので、多額な
資金を要しますし、経営者も慎重に検討
することになろうかと思います。
一方で、オペレーションレベルについては
経営者が関与するというより、不動産の
管理担当者が、行うマネジメントで
極端に言えば、明日からでも、CRE
マネジメントを実施し、その効果が
現れることもありえることです。

大手不動産関係の会社は、1つ目のレベルの
コンサルティングに注力しているように
思えます。
なぜなら、こちらの方が、施策をうち出すときに
発生する手数料が多く、ビジネスチャンスが
あるからです。
2つ目のレベルは、手間はかかる割には
実際の施策を打ち出すときの手数料は
発生しにくい傾向にあります。

ただ、企業のCRE担当者は、両方のレベルの
CREマネジメントが必要で、1つめの
経営意思決定レベルのCRE施策が打ち出された
後でも、オペレーションレベルのCREマネジメントは
継続して行う必要があります。

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