投資教育
最近、投資教育の必要性に関する
新聞記事や雑誌での記事を目に
することが多い。
私も、自己資金で投資をしているが
投資に関する知識というか、ルール
について知っておくことは、
無駄ではないと思う。
投資教育の必要性を強く感じたのは
前職で、巨額詐欺事件の財務調査を
した時のことです。
それは、今から10年程度前のことです。
抵当証券等を発行して、個人から
約1000億円もの資金を集め、その大半が
投資家に返ってこなかった事件です。
これは、10年前の出来事ですが
これに良く似た事件は、この10年間で
何度もおこりました。
そんな事件を見て、犯人や扱う金融商品が
異なっても、本質的なことは、変わらない
ことが繰り返されているに過ぎないと
つくづく感じます。
そして、騙されるのは、金融知識に
乏しい個人の方々です。
広く人々に投資教育をすれば
金融商品を使った詐欺事件は
なくなると思います。
詐欺事件のおおよその仕組は
比較的高い利回り(今で言えば
5~15%程度)をうたって、元本保証や
それを匂わすことを投資家に伝えます。
そして、当初は、約定通りの利息や
配当をします。
これに味をしめて、投資家は
追加で資金を投入したり
知人に商品を紹介して、被害が拡大します。
ここで、大切なことは、通常5~15%の
利回りを上げるには、それなりのリスクを
とらないといけません。
正常な金融商品の売り手は、その
リスクを説明します。
そうではなく、絶対大丈夫だとか
もしくは、情に訴える方法で
売ってくるところは、まず
怪しいと思います。
要するに、投資の表(リターン)と
裏(リスク)との関係を、しっかり
理解することが投資教育の本質だと
思いますし、これを会得すれば、
妙な金融業者に騙されることも
なくなると思います。
実際のところ、投資で大金持ちに
なった人もいますが、それ以上に
痛い目にあった方もいます。
その両面を理解することが、大切
なのでしょう。