不動産鑑定士の辛いところ(1)

不動産鑑定士の辛いところ(1)

不動産鑑定業を開始して1年程度
経過しようとしています。
その間に、鑑定業のこの目で
見ることができましたが、
そこで感じたことに、触れてみたいと
思います。

鑑定士業の特徴として、大口
顧客が、国や地方公共団体、税務署
裁判所等の公的部門の割合が
非常に高いところがあります。
また、鑑定士の指針である
鑑定評価基準は、国土交通省
つまり国が作成しています。

鑑定士制度は、国が作った
指針で、国から大きな仕事を
もらうという構造にあります。
ですから、どうしても鑑定士は
国の意向に、従わざるを
得ない体質にあります。

専門家として大切なことは
独立第三者性という、自身の
知識や判断により、物事を
考えなければなりませんが
鑑定士の場合、どうしても
国の意向に従わなければ
ならない構造になっています。

民間からの受注時に提出する
鑑定評価報告書も、国が定めた鑑定評価
基準にのっとったものに
ならざるを得ず、読みにくい
構成から脱却できないままでいます。

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