不動産鑑定 正常価格 特定価格

不動産鑑定 正常価格 特定価格

不動産鑑定では、正常価格と特定価格という
大きく分けて2種類の価格があります。
(他にも、ありますが)
 
正常価格とは、一般的な市場価格で
特定価格とは、一定の条件が付いた価格です。
 
企業再生の場面では、正常価格と特定価格の
両方が利用されることがあります。
具体的には、企業の時価BS(貸借対照表)を
作成するときには、不動産価格を正常価格に
置き換えます。
 
一方で、企業を清算する場合の清算BS(貸借
対照表)を作成するときには、特定価格を
採用します。
ここでいう特定価格とは、早期売却価格といって
短期間で、不動産を資金化することを前提とする
価格です。
そのため、通常、正常価格より30~50%程度
低い価格が算出されます。
 
では、なぜ正常価格と特定価格では
差がでるかと言いますと、不動産の売却には
一定の期間(半年程度)に市場に売却情報を流しておき
そので決定する価格が正常価格であり
数か月など短期間で資金化する場合の価格は
正常価格より低くなるという経験則から
特定価格は、正常価格より低く算出される
ことになります。
 
企業再生の場面では、このように不動産鑑定額を
使い分けることが必要となります。
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