不動産鑑定での競売価格、特定価格

不動産鑑定での競売価格、特定価格

不動産鑑定の仕事の中で
競売価格を算定する場合が
あります。
この場合、算出する価格は
一般的な市場価格を想定する
『正常価格』に対して、
早期売却を想定した
『特定価格』となります。

ここで、不動産価格の大前提
として、不動産は、一定の期間
通常、半年程度市場に置いた
価格が、正常価格になります。

数か月という短期間で、資金化
しなければならない場合
正常価格より一定のディスカントを
した特定価格を算出することと
なります。

では、特定価格を算出する場合の
ディスカウント額は、どのように
算出するのでしょうか?
これは、正常価格に一定の割合を
乗じたものが、ディスクカント額に
なります。
その一定の割合というものは、おおむね
地域によって、決まっているようです。

都市部では、市場取引が比較的
活発であることから、ディスカウント率が
低く(おおむね30%)で
地方では、市場取引が都市部より
少ないことから、早期売却の場合の
値引きが大きくなるので、ディスカウント率が
高くなり、50%程度にまで拡大
いたします。

特定価格の算定では、おおむね上記のような
実務が定着しています。

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