メガソーラー用地の最有効使用

メガソーラー用地の最有効使用

メガソーラー最適地は、おもに

地方の地価が安く、かつ広大な
土地を確保出来るところです。
更に、安定的に日照を確保し
発電が見込める土地になります。
これらの要因から、北海道に
メガソーラーの設備認定が殺到し
すぎて、その一部が電力会社との
間に、電力を供給する契約を
結べなくたったのは、以前にお話しした通り。
ところで、不動産の鑑定評価では
最有効使用といって、その土地を
最も有効に利用する方法を前提とした
評価を行います。
これは、例えば、ある土地を売りだす時
最有効の使用を前提とする人が、最も
高い価格を提示し、その人と取引が
成立することを意味しています。
メガソーラー敷地も同様のことが
起こっています。
例えが、メガソーラー用地が、山林として
山林としての利用を前提とした価格は
さほど高くありませんが、メガソーラー用地として
利用すれば、2倍の価格を提示したとします。
最有効使用という観点では、メガソーラー用地の
価格が高いので、その価格が
鑑定評価額となります。
しかし、これで、問題ないでしょうか?
メガソーラービジネスの根底を支えるのは
全量買取制度といって、一定価格で
電力を電力会社に買い取ってもらえる制度です。
この全量買取制度は、今年度は、36円+消費税で
来年度以降は、これ以下になると予想されます。
つまり、メガソーラー用地としての最有効使用は、
この制度の変更でいかようにも変わるもので
普遍的なものではないのです。
ですから、メガソーラー用地としての利用が
不動産鑑定での最有効使用というには
少し、心苦しいところがあります。
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