電子帳簿保存⑥
JUGEMテーマ:会計・経理・財務
前回このテーマについてお話してから、間があいてしまいましたが、
電子帳簿保存の6回目です。
前回までは、
会計ソフトに入力して、証憑にタイムスタンプを付与するところまでをご説明しました。
今回は、「定期的な検査」についてです。
タイムスタンプを付与した証憑はすぐに廃棄してよいわけではありません。
電子帳簿保存をする場合、
スタンプを付与した証憑と証憑原本、入力内容が一致していて
間違いがないことを定期的に確認しなければなりません。
定期検査終了後問題がないことが確認された後に
証憑の廃棄が可能となります。
定期検査の間隔は、その法人の証憑の量等に応じて
2週間ごと、1か月ごとなど各会社ごとに決めることが可能です。
適正な実施を確保するために
最低限、1年に1回は検査をすることが必要です。
また、定期検査をするのは、
タイムスタンプ付与までの事務処理をした者以外の者がする必要があります。
タイムスタンプ付与までの作業も
原則として証憑の受領者以外の者がタイムスタンプを押すなどして、
2名以上で作業を行い相互牽制体制がとられている必要がありますが、
中小企業の場合、定期検査を税理士などの税務代理人が行うことで、
一連の作業を一人ですることも可能になりました。
その場合、前回ご説明した特に速やかな入力が必要です。
この点では、社員数の少ない中小企業にとっても
電子帳簿保存は少しハードルが下がったと言えます。
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