企業再生とCRE戦略
監査法人勤務をしていた
今から5~10年程度前には
企業再生の仕事を、多く
していました。
今から振り返れば、企業再生も
一種のCRE戦略なのだと感じています。
当時は、ゴルフ場の再生案件を
いくつか担当していました。
当時のゴルフ場は、バブル経済時期に
発行したゴルフ会員権の預託金(預り金)の
返還時期を向えていたが、その
返還資金がなく、資金繰りに窮して
いました。
そのため、ゴルフ場として、必要な設備投資や
メンテナンスも不十分で、客足が遠のき
売上が下落するという悪循環が続いていました。
言い換えれば、預託金の返還や銀行借入の
返済に追われ、不動産(ゴルフ場)へ
必要な資金が、回っていませんでした。
CRE戦略とは、不動産の価値を引き出して
企業価値を高めるというところにあります。
このようなゴルフ場運営会社は、債務免除を受けて、
不動産に必要な資金を投入して、不動産価値を
引き出すということが、債務免除を受ける
大儀名文であり、求められたことなのでしょう。
ゴルフ場運営会社は、その後、株式市場に
上場し、スポンサーは、利益を得たものと
聞いています。
CRE戦略という言葉は、最近クローズアップされて
きた言葉ですが、その実践例としては
今までに、沢山あると思います。