不動産の特殊性
不動産の金融商品化について
最近のブログでは、触れてきましたが
その反対とも言える、不動産の特性について
触れてみたいと思います。
不動産には、地縁的選好性という特質が
あります。個人の需要者を想定すれば
わかりやすいのですが、例えば、都心からの
立地条件や利便性が同じ地域でも
自分の生まれ故郷の地域など愛着のある
地域を選好するという傾向です。
つまり、不動産の需要は、必ずしも
経済合理性のみで決定しないものなのです。
企業においても、創業地については
それなりの選好性が、働くものだと思います。
ただ、個人はともかく、企業については
この選好性については、薄れていく傾向に
あると思います。
例えば、東芝の創業地である銀座の不動産売却
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2007_09/pr_j1903.htm
などが、象徴的なものなのでしょう。
ただ、依然として土地に対する愛着を持っている
企業もたくさんあると思いますが、めまぐるしく
変動する経済環境のもとでは、そのような
こだわりが、かえってマイナスとなることも
あろうかと思います。
今一度、見直すことが求められる時も
くるかもしれません。