企業破綻は、早いもの勝ちか
最近の企業破綻
先週末には、不動産会社の破綻が
相次ぎました。これからも、同様の
ことが続くことも考えられます。
ところで、民事再生法ができて、10年ほど
経過したのでしょうが、民事再生法と
いう言葉は、一般的に知られる言葉に
なったと思います。
民事再生法は、百貨店のそごうの破綻の最
使われたころから、一気に世間に認知され
使われるようになったと思います。
私にとって、そごう百貨店は
会計士試験に合格して、監査法人に入所してから初めて
担当させていただいたので(そごう大阪店のみの担当です)
それなりになじみのある会社でした。
ところで、最近の企業破綻を見て感じることは
上場会社であっても、民事再生法の申請に
昔ほどの抵抗感がなくなったと思います。
上場会社であれば、破綻しそうになれば
経営者は、死にもの狂いで資金繰りに
奔走し、出来るだけの手を打って、なんとか
しようとしたが、どうにもならない時に
初めて破綻にいたるものという印象を
持ってましたが、
最近では、もっと打算的で、早めに
破綻すれば、企業価値の毀損も小さいし
再生する可能性も高いため、簡単に
破綻にいたっているケースがあるのでは
ないかと思っています。
いすれにしても、企業が破綻すれば
関係者に迷惑がかかることでしょうから
簡単に破綻にいたるという風潮が
あるのであれば、好ましくない傾向と
思っております。