公認会計士と不動産鑑定士
先月をもって、不動産鑑定の
実務修習に必要な23類型の
演習報告を全て提出しました。
演習を通じて、不動産鑑定業界を
見ることができましたが、
公認会計士と比べて、いくつか
違う点を感じました。
まず、試験の合格者数です。
公認会計士試験の場合、近年は
監査業務の拡大、内部統制等の
周辺業務の拡大や、規制緩和の
流れもあり、合格者数が、大幅に
増えました。
一方、不動産鑑定士試験は、
実務修習制度の改正により
鑑定士事務所に、常勤でなくても
鑑定士になれる道が開かれた
ことととなりましたが
鑑定士の急増を嫌ってか、2次試験の
合格者数は、減少となりました。
この合格者数の推移や傾向から
見ても、業界の意向が伺えます。
鑑定士業界は、合格者を増やして
鑑定士が増えると競争の激化を
敬遠したのではないでしょうか。
このような合格者数の減少のため
新たな受験者数も減少傾向になりました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E5%8B%95%E7%94%A3%E9%91%91%E5%AE%9A%E5%A3%AB
受験者が敬遠していることが、伺えます。
鑑定士業界では、不動産ファンドの
新規組成の減少により、業務量も
縮小傾向にあるようです。
新たな業務獲得に懸命になっていますが、
なかなかこれといったものが
見つからないのが、今のところの
現実のようです。