資格試験の人気動向

資格試験の人気動向

最近の不動産市況の悪化により
不動産鑑定士試験の人気が落ち
ているようです。
一方で、公認会計士試験の人気は
堅調です。

受験者が今の経済環境や資格の
ニーズを加味して人気が、決まっている
ことなのでしょう。

しかし、不動産鑑定士や
公認会計士の資格は、取得するまで
数年の期間を要します。
そのため、今、受験勉強を
開始しても、資格を取得するのは
最短でも数年程度後のことです。
数年後では、今と経済環境は
大きく変わっていることも
考えられます。

私が公認会計士試験の受験を
開始した平成4年頃は、バブル経済の
余韻を少し残しつつある経済
環境でした。
しかし、試験合格をした平成5年の
秋には、経済環境はかなり
悪化していて、就職活動は
数年前と比べれば、苦労が
必要だったようです。

不動産鑑定士と公認会計士の
比較では、不動産鑑定士の方が
扱う分野が不動産関連企業等に
限られるため、市場動向の
影響を大きく受ける反面
公認会計士の場合、扱う分野が
不動産業に限らず、あらゆる業種が
その対象となり、不況となれば
企業再生、好況となれば
株式公開など、多くの局面で
活躍できる機会があるため
最近のようなご時勢でも
受験者数が、堅調なのでしょう。

不動産鑑定士の受験者数が
減っているようですが、今、
受験勉強を開始された方々が
晴れて、不動産鑑定士に
なられるときには、今と
経済環境が異なっていると
思いますので、ある意味
先見性があると言えるかも
しれません。

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