士業と一般業
公認会計士、税理士、不動産鑑定士
弁護士等の資格の末尾に、『士』が
つく職業を『士業』といいます。
これに対して、製造業、小売業等を
ここでは『一般業』とします。
士業と一般業を比べて、どのに相違点が
あるか見てみましょう。
一般に士業は、安定した職業と
見られています。これは一般業と比べて
投資額が少なくて、事業が出き
お客様と契約関係を結べれば、収入も
比較的安定するからなのでしょう。
一般業は、事業を始めたり拡大するための
投資額は、士業より多いでしょうし
収入の変動幅は、士業より多い
傾向にあります。
であれば、士業はとてもいい仕事の
ように思えます。
私は、自分の仕事を通じて士業について
感じたことは、士業は、ローリスク
ローリターンかもしれませんが
一般業のように、大儲けはできません。
不動産流動化の案件でも
会計士や不動産鑑定士に支払う
報酬は全体から見れば、少額で
アレンジャフィーやAMフィー
ローンフィーの方が、はるかに
高いことが一般的です。
先述の通り、士業はローリターンの
ため、リスクが高まることを
非常に嫌います。要するに
リスクとリターンのバランスが
崩れたら、割りに合わない仕事を
していることになるためです。
そのためか、士業の方には、小金持ちは
そこそこいるでしょうが、大金持ちは
いないと思います。
それは、ビジネスでのリスクの取り方が
ちがうことや、士業は一般に常識で
物事を判断するため、時代を先取りする
ような斬新な発想をもち、それを具体化
していくような人は、いないため
大金持ちにはなれないのでしょう。