イスラム金融
新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
野村證券が、イスラム金融ビジネスに
参入したとの報道がありました。
私どもの事務所でも、過去に
イスラム金融に関して、問い合わせを
受けたことがありました。
イスラム金融は、潤沢なオイルマネー
を背景として、資金が豊富にあるので
金融関係者としては、投資資金の
調達側として、魅力あるもの
です。
一方で、イスラムの世界では
お金を貸し付けて、金利を取ることは
搾取に当たるとして禁じられています。
つまり、潤沢な資金があることは
大変な魅力なのですが、その
資金調達方法には、イスラム法典の
制限があり、クリアーしなければ
ならないハードルがあるのです。
そこで、使われるのが、SPC(特別目的
会社)です。
金利がだめなので、リース(賃貸借)
形式として資金を調達します。
リース形式にすれば、金利と元本を
合算したリース料収入を得ることで
借り手は、金利支払ということを
表面化せずにすみ、貸し手側も
リース料受取とすることで、金利
収入をぼやかすことができます。
これから、イスラム金融が
日本に投資するようになれば、同様の
仕組みを利用することになるでしょう。