銀行の真のお客様は
『お客様は、神様です。』と言っていた
昭和の偉大な歌手がいました。
これは、歌手に限らず、事業をしておれば
お客様第一であるということは、皆が
感じていることです。
しかし、金融機関は、少しおもむきが
異なるところがあります。
今年3月の震災後、システムトラブル等で
金融庁から行政指導を受け、経営形態の
修正を迫られた、大手メガバンクが、良い例で
金融機関は、金融庁の対応には、神経を
使っています。
なぜなら、金融庁は自分たちの監督官庁で
あるからで、自分たちが平然と業務を
進めるには、監督官庁から問題ないと
お墨付きをもらうことが、必須だからです。
ですから、金融機関にとってのお客様である
融資先の利益よりも、金融庁に対して
説明出来るようにすることを、優先することも
時折おこります。
金融機関の担当者は、このことは、お客様には
前面に話すことはないと思います。
この点については、本音と建前をうまく使いながら
お客様と接しているのが実情と思います。
金融機関に勤務する人で、うまく出世する人は
こと点を理解して、お客様と金融機関の本音を
うまく折り合いを付ける人と思います。