特定目的会社(TMK)の会計

特定目的会社(TMK)の会計

不動産のファイナンスでは
おなじみの特定目的会社(略して
TMKともいいます。)
TMKを初めて扱う人には
時々、TMKは税金がかからない
ものと誤解されている方が
いらっしゃいます。
TMKの税金面でのメリットは
次の二つです。
① TMKが不動産を取得する際の
不動産取得税が、60%低くなる。
② TMKが得た利益を配当する場合
一定の基準を満たす場合
配当金が損金算入できます。
この②がTMKの一番の税務メリットで
一般的な株式会社では配当金は
損金算入できないところ、TMKでは
損金算入出来るところが大きな特徴です。
ですから、TMKが利益が出て
多額の法人税を支払うことはありません。
ただ、利益の大部分は投資家に配当されるため
投資家は、利益に対する課税は発生します。
言い換えれば、TMKはTMKと投資家の
二重課税を回避するための機能を
持っています。
不動産に限らず、投資をするものであれば
すぐにわかることですが、投資家が
受け取る利益が税引後の利益か
税引前の利益かでは、
100の利益か 70の利益という違いで
利益率が大きく異なり投資判断にも
影響します。
投資を促すために、つくられたTMKですので
税務面でも配当金を損金算入できることで
バックアップしています。

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