GK-TKスキームとTMKスキームの違い ①
大阪では、SPCを扱う会計事務所が
少ないことから、SPC会計の基本的な質問などを
いただくケースがあります。
よくある質問の一つに、GK-TKスキームと
TMKスキームの違いというものがあります。
では、具体的に解説いたします。
①金融庁、財務局の関与
GK-TKスキームの場合、TK(匿名組合出資)を
発行する際には、第2種金融商品取引業者に
募集行為を委託しなければ、なりません。
投資家に適格機関投資家(プロの投資家)が
いるケースなど例外がありますが、
第2種金融商品取引業者の関与や
これに伴う費用負担が発生します。
また、財務局によるファンドのモニタリングが
あり年に1回主な財務数値を報告
しなければ、なりません。
一方、TMKの場合、案件実行前に
資産流動化計画を作成し、財務局に
届出をしなければなりません。
この資産流動化計画は、TMK独特の
もので、案件の種類にもよりますが
20ページ程度の書類になり、作業量も
一定量となります。
こちらも毎年、財務局に決算書を
提出しなければなりません。
これ以外の相違点は、次回
以降に続いてお伝えします。