匿名組合決算の損益分配(端数の扱い)
匿名組合案件で、複数の出資者がいるケースについて
少し難解なことがあります。
複数の出資者間で優先、劣後関係がなく、フラットな場合で
各出資者への損益分配を出資割合でする時、端数を切捨とすれば
各出資者への損益分配額の合計と、SPC全体で計算される
損益分配額とでは、円単位では差が出ます。
数値例を示しますと、SPC全体の分配対象の損益が
1,000,000円として、各出資者への損益分配計算で、端数切捨が
あれば、各出資者への損益分配合計が、999,995円などのように
円単位で、差が出ます。
このようなケースでの匿名組合決算では、どのように表現するのでしょうか?
損益分配前利益 1,000,000円
損益分配額 999,995円
損益分配後利益 5円
となります。分配されない利益5円の扱いは、匿名組合契約で
何らかの記載があると思いますが、複数の匿名組合出資者が
いる場合は、上記のような、テクニカルな問題が
発生します。
匿名組合での利益はパススルーとして
全額出資者に分配されるはずですが
実務上は、分配されない利益が、僅かですが
発生します。
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税理士法人 淀屋橋総合会計
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