前年度に取得した固定資産の値引取引
担当しておりますSPCで
前年度取得の固定資産の値引がありました。
前年度は値引前の簿価で償却しています。
値引のあった該当資産の簿価を
今年度に減額しますが、
値引額全額を簿価の減額は出来ません。
次の式相当額を減額します。
値引き等の額 × (値引き等の直前における当該固定資産の帳簿価格
÷ 値引き等の直前における当該固定資産の取得価格)
国税庁HP ≪固定資産の取得価額|国税庁 (nta.go.jp)≫
仮に100の値引があっても上記式での
計算結果が90とすれば簿価の減額は
90となります。
残りの10は前期損益修正益(特別利益)
として処理します。
償却資産の申告の際は、
念のため該当自治体に
取得価格が減額になった旨連絡の上
値引のあったことがわかる
証憑(契約書等)を添付して申告し、
値引後の取得額での課税にする手続きが必要です。
今年度の減価償却額も減額となります。
四半期決算等ですでに減価償却済の場合、
残りの四半期決算での調整が必要です。
年度をまたいでの固定資産の値引は
頻繁には発生しませんが、
会計処理の取扱いや償却資産税申告など、
影響する範囲は多岐に及びます。
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